【しまなみ・ゆめしま・とびしま海道】に宿泊するなら？－タイプ別の宿23選

しまなみ海道周辺では何泊する？

（写真：WAKKAのコテージ）

絶景が楽しめるスポットや歴史を感じる建造物、グルメなど、見どころ満載なしまなみ海道。あれもこれも楽しみたいと思っても、宿泊できる日数によって、行ける場所も限られてきます。
宿泊する日数に合わせて、しまなみ海道の楽しみ方を考えてみましょう。

1泊で楽しむなら

しまなみ海道といえば、サイクリストの聖地ともいわれる場所。日頃サイクリングをしない方でもサイクリングに挑戦できるよう、レンタサイクルのお店も充実しています。ガイドさんもいるので、初めてでも無理なく楽しめるプランを提案してもらえます。体力に不安があれば、観光プランはゆったりと組むのがおすすめ。

もちろん、サイクリングはなしにしてドライブや観光、アクティビティを楽しむという選択肢もあります。ひとつの島をじっくり楽しんだり、船や車を使って島から島へ移動しながら観光するのがおすすめです。

サイクリングをしっかり楽しみたい、体力のある方は、1泊2日あればしまなみ海道を往復することも可能です。ご自分のペースを考えて、無理のない場所に宿泊しつつしまなみ海道の美しさを堪能してください。

2～3泊して楽しむなら

2〜3泊する場合、ひとつの宿を拠点に観光やサイクリングを楽しむという選択のほか、別々の宿に泊まってアイランドホッピングをするという選択も可能。

日程に余裕があるサイクリストさんにおすすめなのが、少し足を伸ばして、しまなみ海道以外の離島のサイクリングコースを走ってみるプラン。しまなみ海道の東には、弓削島・佐島・生名島・岩城島を繋ぐ「ゆめしま海道」があります。また、しまなみ海道の西には下蒲刈島から岡村島までを繋ぐ「とびしま海道」も。離島のサイクリングコースは、その魅力を一度知ってしまったらやみつきになるのだとか。

「ゆめしま海道」は因島などからフェリーが出ているので、アクセスしやすい場所にあります。また、「とびしま海道」は今治や大三島からフェリーが出ています。

■ゆめしま海道へのアクセスはこちら
■とびしま海道へのアクセスはこちら

長期滞在で楽しむなら

長期滞在ができるなら、瀬戸内海をぐるりと回ってみませんか？ 瀬戸内海にあるサイクリングコースは全部で7つ。コースをいくつか組み合わせると、ぐるりと一周することができるんです。
「しまなみ海道」、尾道市から呉市を繋ぐ「さざなみ海道」、今治市から松山市を繋ぐ「はまかぜ海道」の3つを組み合わせたコースは、サイクリストの間で「瀬戸内トライアングル」と呼ばれています。滞在できる期間に合わせて、サイクリングコースを組み合わせてみてください。

サイクリング以外にも、長期滞在ならではの楽しみ方はいろいろ。観光地をどんどん回ったり、自然の中でのんびりと過ごしたり、温泉でリラックスしたり。時間を贅沢に使って瀬戸内海を楽しみ尽くしましょう。

「さざなみ海道」の途中、広島県竹原市には伝統的な街並みが残ります（写真：撮るねっと／PIXTA）

次からは「しまなみ海道」の起点・尾道と今治、そしてその間にある島々の宿泊施設も一緒にご紹介していきます。また、「ゆめしま海道」と「とびしま海道」の宿泊施設もご紹介していますので、ぜひ旅のプラン立ての参考にしてみてください。

1.温泉・大浴場に入れる宿泊施設

【生口島】yubune［しまなみ海道］

銭湯の壁に描かれているのは島の風景

しおまち商店街に建つ銭湯宿。モダンでおしゃれな建物のあちこちに古き良き時代の面影が香ります。瀬戸内海の歴史や文化が学べるライブラリーや、この地域ならではの魅力が集まるショップも併設され、より深い旅が楽しめますよ。

宿泊者が無料で利用できる銭湯は、ジャグジー、サウナ、水風呂を完備。施設備品も充実しているので、手ぶらで訪れることができます。

【yubune　基本情報】
住所：広島県尾道市 瀬戸田町瀬戸田269
電話：0845-23-7911
料金：大人2名1室朝食付　2万7830円〜（税込・サービス料込）
公式サイト：yubune

【今治】休暇村瀬戸内東予［しまなみ海道］

自慢の温泉は道後・鈍川と並ぶ「伊予山湯」のひとつ、本谷温泉が源泉

海岸沿いの高台に建っているため、全室オーシャンビュー！ 一面ガラス張りの展望浴場からは、瀬戸内海の海原と名峰・石鎚山を望むことができますし、自然の風を感じられる露天風呂はまた格別。特に早朝の露天風呂がおすすめです。

宿ではウミホタル発光観察会、スターウォッチングなど、自然を満喫できるアクティビティも開催しています。夕食は瀬戸内海の海鮮を使った料理に舌つづみを。

【休暇村瀬戸内東予　基本情報】
住所：愛媛県西条市河原津乙7-179
電話：0898-48-0311
料金：2名1室 1泊2食付 1名あたり 1万円4500円〜
公式サイト：休暇村 瀬戸内東予

【弓削島】インランド・シー・リゾート フェスパ［ゆめしま海道］

「満天の湯」には瀬戸内の海を望む、露天の壺湯も

ビーチに面して建っているため、全室がオーシャンフロント。客室は和洋室、洋室、和室、ビジネスの4タイプから選ぶことができ、露天風呂付きのお部屋もあります（和洋室1部屋、洋室2部屋、和室２部屋）。食事は四季折々の上島町産の食材を使った会席料理を。

露天風呂は「満天の湯」と「スパ・ホリズン」の2種類を日替わりで楽しめます。「満天の湯」には岩造りの露天風呂とヒノキ風呂、電気風呂、サウナが揃い、「スパ・ホリズン」にはジャクジーバス、サウナ、白いバスタブなどが揃います。

【インランドシーリゾート フェスパ　基本情報】
住所：愛媛県越智郡上島町弓削日比287
電話：0897-77-2200
料金：2名1室 1泊2食付 1名あたり 1万3200円（平日）〜
公式サイト：INLAND SEA RESORT FESPA

【今治】しまなみ温泉　喜助の宿［しまなみ海道］

湯上がりにゆったりくつろげる3階の宿泊スペース

10種以上の浴槽が揃う温泉施設に併設された宿。部屋はカプセルホテルタイプで、木材がふんだんに使われておりぬくもりを感じられます。また、サイクリストには安心の自転車ロッカーも完備。フリーWi-Fi、フリードリンク、10,000冊のコミックなど、快適なサービスやアミューズメントが充実しています。自転車専門誌『Bicycle Club』やアウトドア誌『PEAKS』の発行元・ピークス株式会社が認定する「日本一サイクリストが集まる宿」に4年連続で認定され殿堂入りを果たしました。

天然温泉は腰痛や関節痛などに効き、疲労回復の効果も。日本初の炭酸電気風呂や岩風呂など、多様な浴槽を楽しんでいるうちに体の疲れが消えているでしょう。さらに男性エリアには菊間瓦製のサウナストーンでロウリュが楽しめるサウナ小屋が登場し、話題を集めています。

【しまなみ温泉　喜助の宿　基本情報】
住所：愛媛県今治市中日吉町1-2-30
電話：0898-22-0026
料金：1名1泊3500円〜
公式サイト：しまなみ温泉 喜助の湯

2.料理が評判の宿泊施設

【尾道】おのみち帆聲 -Hansei-［しまなみ海道］

出汁が香る鯛の釜飯はおのみち帆聲（はんせい）の名物。刺身は檸檬塩やハーブオイル、土佐醤油でどうぞ

かつて幕末志士から愛された料亭のあった地に、2020年にオープンしたのが「おのみち帆聲」。自慢はなんといっても料理。食材は尾道、瀬戸内のものを厳選しているほか、お酢は尾道の老舗・杉田与次兵衛商店のお酢を使用。素材はもちろん、それを活かす調理法や調味料にもこだわりがあります。尾道の食文化を、おのみち帆聲ならではの粋な料理で楽しめます。

食事だけでなく、部屋にもこだわりが詰まっています。「和モダンクラシック」がテーマのお部屋は、格式高さを感じさせつつ、柔らかな照明によりリラックス感満点。料理にも部屋にもこだわりたい方におすすめです。

【おのみち帆聲　基本情報】
住所：広島県尾道市久保2-15-15
電話：0570-015-544
料金：2名1室 1泊1名あたり 2万4200円〜
公式サイト：おのみち帆聲

【大島】海宿 千年松［しまなみ海道］

来島海峡の天然真鯛やアコウは生簀から揚げてすぐに調理　※漁の状況により、コース内で使用する魚やおしながきは変わる場合があります

漆喰アートに海水露天風呂など、いくつもの魅力をもつ旅館。洋室と和室があり、洋室はデザイン性の高い部屋となっています。洋室に施された漆喰アートは宿から見える景色がモチーフ。地元の壁ソムリエが手がけました。さらに、照明には一点物の手漉き和紙があしらわれています。

この旅館の最大の魅力のひとつは料理。来島海峡の旬の恵みがふんだんに使われていて、お造りや、名物の「ほうろく焼き」など、調理法ががシンプルな料理は、素材の良さが活きています。「ほうろく焼き」とは、村上海賊が戦勝祝いに食したとされる、豪快な海鮮の蒸し焼き料理。ぜひ味わいたい一品です。

【海宿 千年松　基本情報】
住所：愛媛県今治市吉海町名駒25
電話：0897-84-4192
料金：2名1室 1泊1名あたり 1万6830円〜
公式サイト：海宿 千年松

【今治】大潮荘［しまなみ海道］

「しまなみ三昧プラン」では法楽焼や鯛めし、来島海峡の旬の魚の刺身がいただけます

国立公園「糸山公園」内にあり、日本三大急潮の一つ来島海峡を一望できる旅館。どの部屋からも来島海峡を眺めることができます。部屋には今治タオルも用意され、柔らかな肌触りが日頃の疲れを癒やしてくれるでしょう。

海峡料理もこの旅館の自慢です。今治の伝統料理である法楽焼をはじめ、とれたてが食べられる立地を存分に活かした海鮮料理が揃っています。法楽焼とは、平らな鍋に新鮮な魚介類を盛り付けて蒸し焼きにするもの。味付けは塩だけなので、素材のうまみを堪能することができる料理です。

【大潮荘　基本情報】
住所：愛媛県今治市小浦町2-5-1
電話：0898-41-9537
料金：2名1室 1泊1名あたり 1万4080円〜
公式サイト：大潮荘

【伯方島】民宿うずしお［しまなみ海道］

「デラックス標準料理」のプランではおこぜの唐揚げや旬の魚のお造りがいただけます

伯方島に建つ料理民宿で、アットホームで暖かな雰囲気が溢れています。こちらの民宿は生簀（いけす）があり、活きのいい魚が楽しめます。プランごとに標準的な料理は決まっていますが、生簀を見た方のリクエストによってカレイやオコゼの唐揚げといったオプション料理の注文も可能なんだとか。その日の水揚げによって夕食のメニューは変わります。瀬戸内海の旬の味が楽しめますよ。

【民宿うずしお　基本情報】
住所：愛媛県今治市伯方町有津甲1563-5
電話：0897-72-2700
料金：2名1室 1泊1名あたり 5500円〜
予約サイト：高枕 民宿うずしお

3.サイクリストに優しい宿泊施設

【今治】ゲストハウス　シクロの家［しまなみ海道］

ゲストハウス シクロの家のコミュニティスペース

今治駅のすぐ近くにあり、宿泊者の約6割がサイクリストというゲストハウス。
地元で自転車旅行ガイドも手がけ、自転車で世界88ヶ所を巡るなど自転車旅のプロフェッショナルである宇都宮さんの関わるNPO法人シクロツーリズムしまなみが立ち上げました。

自転車は鍵のかかるガレージで預かってもらえるので安心ですし、空気入れや工具が準備されているので、セルフメンテナンスも可能。自転車旅旅行記、パンフレットが並ぶスペースもあり情報収集にも便利です。談話室があり、基本的にはドミトリー（相部屋）なので、宿泊者同士の交流の場にもなっています。

【ゲストハウス シクロの家　基本情報】
住所：愛媛県今治市北宝来町1-1-12
電話：0898-35-4496
料金：ドミトリー1泊2900円、2名用個室1泊6800円
公式サイト：SHIMANAMI GUEST HOUSE CYCLO NO IE

【尾道】ONOMICHI U2（HOTEL CYCLE）［しまなみ海道］

HOTEL CYCLEでは部屋に自転車の持ち込みOK。自宅への自転車発送サービスなどもあります

ONOMICHI U2の建物は一見、倉庫のような外観をしていますが、それはもともと海運倉庫だったから。谷尻誠さんがデザインを担当しリノベーション。洗練された空間となりました。レストランやバー、ベーカリー、ライフスタイルショップなどが集まる複合施設で、その中に宿泊施設「HOTEL CYCLE」があります。

「HOTEL CYCLE」は、サイクリスト向けの設備やサービスが充実しています。全国初、自転車を持ったままチェックインできるフロントにはじまり、部屋に自転車の持ち込みOK、サイクルハンガーのある客室、自転車のリペアスペースなど。もちろん工具のレンタルもあります。宿泊者限定でイタリアのサイクルブランド「COLNAGO」のクロスバイクやロードバイクのレンタルもできるので、ぜひ試してみては。おすすめコースも教えてもらえます。

【ONOMICHI U2　基本情報】
住所：広島県尾道市西御所町5-11
電話：0848-21-0550
料金：2名1室 1泊2名合計 2万500円〜
公式サイト：ONOMICHI U2

【大三島】WAKKA［しまなみ海道］

写真はコテージ。夕食はデッキでBBQが楽しめます

コテージ、ドームテント、ドミトリーと、3種類の宿泊方法が選べるホテルです。初心者から上級者まで、安心してサイクリングを楽しんでもらいたいという考えの元、様々なサービスを提供。サイクリスト専用タクシーやレンタサイクルの乗り捨て、出張修理、修理ピットなど、きめ細やかなサービスでサイクリストをサポートしてくれます。宿泊以外にも、リフレッシュパックという短時間利用も可能です。

船釣りやSUO無人島ツアー、うさぎ島（大久野島）ショートツアーなど、30種類以上のアクティビティメニューもあるので、観光プランを練るのが面倒な人、よりディープに島を楽しみたい人にもおすすめです。

【WAKKA　基本情報】
住所：愛媛県今治市上浦町井口6691-1
電話：0897-72-8705
料金：コテージ1泊1名あたり 1万9000円〜、テント1泊1名あたり 1万5000円〜、ドミトリー1泊1名あたり 6000円〜
公式サイト：SHIMANAMI OMISHIMA WAKKA

【生口島】ちいさなお宿Link［しまなみ海道］

レンタサイクル付き、3〜4時間のサイクリング体験ツアーも行っています

海の前にあるサイクリスト専用、ロケーションと料理が自慢の、全4室の小さな宿です。
自転車は室内保管できますし、メンテナンス作業倉庫もあるため安心です。さらに、サイクルジャージの洗濯サービスがあるほか、自転車・荷物の先送りも可能。コースの相談も気軽にできます。サイクリストに至れり尽くせり、サイクリストに優しい宿です。

【ちいさなお宿Link　基本情報】
住所：広島県尾道市瀬戸田町宮原2317-10
電話：0845-28-0633
料金：2名1室 1泊1名あたり 1万2100円〜
公式サイト：Setoda Link Inn 輪空

【大三島】大三島憩の家［しまなみ海道］

写真は和室。学校だった頃の雰囲気が窓から伝わります　※和室は4名から利用可能

旧小学校を使った宿泊施設で、外観はもちろん、長い板張りの廊下など建物のあちこちに懐かしさを感じます。部屋のタイプは昔ながらの趣が残る和室と、2018年にリニューアルした洋室の2種類。

サイクリスト用に、自転車専用のスタンドや修理キットを用意。4名以上で利用できる和室はリーズナブルで、サイクリストに人気なんだとか。大部屋もあるので、大人数での合宿にも利用できます。　※部屋のタイプによりアメニティーや料理の品数、部屋の設備が異なります。

【大三島憩の家　基本情報】
住所：愛媛県今治市大三島町宗方5208-1
電話：0897-83-1111
料金：洋室2名1室 1泊1名あたり 1万1100円〜、和室 1泊1名あたり 1泊5500円〜（和室は4名から利用可能）
公式サイト：大三島 憩の家

4.1組限定・1棟貸切の宿泊施設

【因島】HUB INN［しまなみ海道］

昔ながらの街並みに溶け込むHUB INNの1階コミュニティスペース

土生（はぶ）商店街の中にある、1日1組限定の宿。築50年の空き物件を、因島出身のオーナーが自ら手を入れ再生させました。

漆喰と無垢材を使った客室は、木製の家具が温かみのある雰囲気を演出。プロジェクターがあるのでDVD鑑賞をして過ごすもよし、屋上で海を眺めながら過ごすもよし。ゆるやかな時間を楽しむことができるでしょう。

【HUB INN　基本情報】
住所：広島県尾道市因島土生町1896-12
電話：090-9054-5928
料金：1室2名 1泊1名あたり 1万1000円〜
公式サイト：HUB INN

【大島】TARUBI／足るを知る木洩れ日る［しまなみ海道］

TARUBIの2階客室

伝統ある古民家を利用して、2022年1月にオープンしたばかりの一棟貸しの宿。中と外、日常と旅の境目をなくす、というコンセプトでデザインされている建物は開放感にあふれ、室内にいても大島の自然を感じることができます。

蔵をリノベーションしたバースペースや、瀬戸内を望む2階の浴室などで、ゆっくり流れる島の時間に身を預けてみてはいかがでしょうか。ウッドデッキでバーベキューを楽しむことができるので、グランピングが好きな方にもおすすめの宿と言えるでしょう。

【TARUBI／足るを知る木洩れ日る　基本情報】
住所：愛媛県今治市吉海町田浦378
電話：-
料金：1室2名 1泊1名あたり 1万1000円〜
公式サイト：TARUBI 足るを知る木洩れ日る

【大崎下島】閑月庵 新豊［とびしま海道］

安芸灘で獲れる魚や地元の柑橘、野菜をふんだんに使ったコース料理

しまなみ海道より西、「とびしま海道」でつながる島々のひとつ・大崎下島は、かつて交易で栄えた島。中心地の「御手洗（みたらい）」にはあらゆる人・文化が集まりました。江戸〜昭和にかけての家々が多く残り、風情ある街並みを今に残しています。

そんな歴史ある港町の一画に、1日1組限定の貸切宿「閑月庵 新豊」があります。かつて旅館だった築150年以上の建物の窓からは、多島美から昇る朝日、満月の風景を風景を見ることができます。大きな梁、格子戸など、部屋は往時のままに、お手洗いやバスルームはモダンにリノベーション。食事は、近海で獲れる活きのいい魚介を使ったコース料理を味わうことができます。1組のためのだけに腕をふるう専属シェフのパフォーマンスも楽しめる特別なコースです。

【閑月庵 新豊　基本情報】
住所：広島県呉市豊町御手洗313
電話：050-7128-3003
料金：2名1室 1泊1名あたり 4万4000円〜
公式サイト：閑月庵 新豊

5.一人旅にもおすすめの宿泊施設

【生口島】島宿NEST［しまなみ海道］

元は古い旅館ですが、明るく清潔感のある空間に生まれ変わりました（写真：島宿NEST）

「生活するように旅をする」をコンセプトに、古い旅館をリノベーションしたゲストハウスです。日本国内からはもちろん、海外からもゲストを迎えています。ゲストハウスですがドミトリーはなく、客室はすべて個室。1名から利用可能な部屋もあります。ゲストハウスのコンセプトに合わせて、手ぶらでも宿泊できるようアメニティが充実しています。

【島宿NEST　基本情報】
住所：広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田134
電話：-（電話での予約受付不可）
料金：1室1名利用 1泊 4000円〜
公式サイト：島宿NEST

【とびしま海道 大崎下島】GUESTHOUSE醫（KUSUSHI）［とびしま海道］

往時の雰囲気を残す個室。1名から宿泊OK

「GUESTHOUSE醫」は前述の「閑月庵 新豊」と同じく、伝統的な街並みが残る御手洗地区にある宿です。「醫（くすし）」は「医」の旧字体であり、建物はかつて診療所として使われていました。大正時代に建てられた築100年を超える洋館は、薄水色の外壁、「越智醫院」のレトロな看板が目を引く外観です。2006年公開・原田昌樹監督の映画『旅の贈りもの 0:00発』や、2012年公開・沖浦啓之監督のアニメ映画『ももへの手紙』にも登場する、御手洗のシンボル的存在でもあります。

2階が宿泊スペースになっており、個室とドミトリーがあります。ドミトリー貸切プラン、一棟貸切プランもあるので、ひとりでも家族や仲間とでも宿泊可能。大正ロマンに浸る、タイムスリップしたようなひとときを楽しんでみては。

【GUESTHOUSE醫　基本情報】
住所：広島県呉市豊町御手洗255-2
電話：070-2365-0924
料金：ドミトリー1名利用 1泊4000円〜
公式サイト：GUESTHOUSE 醫

6.デザイン性の高い宿泊施設

【尾道】LOG［しまなみ海道］

LOGの客室。手漉きの和紙を使った障子から柔らかな光が入ります

尾道の千光寺に続く石段の途中にある昭和30年代のアパートを、インドの建築設計事務所「スタジオ・ムンバイ」がリノベーション。ホテル複合施設に生まれ変わりました。客室には和紙がふんだんに使われ、柔らかな雰囲気の内装になっています。ロケーションも素晴らしく、尾道の海と空と緑に溶け込む素敵な場所にあります。

料理家・細川亜衣さん監修の料理は、地元の旬の食材を生かし、季節感にあふれています。瀬戸内産果実のスイーツが楽しめるカフェもあり、尾道水道を望みながら味わうことができます。

【LOG　基本情報】
住所：広島県尾道市東土堂町11-12
電話：0848-24-6669
料金：1室1名利用 1泊 3万8500円（税込）〜
公式サイト：LOG

7.アットホームな宿泊施設

【弓削島】古民家 弓削の宿［ゆめしま海道］

弓削の宿には海からの風を感じられるウッドデッキがあります

築100年以上という古民家を、オーナー夫妻がリノベーションしてオープンした宿。オーナー夫妻と近所の仲間とで造った露天風呂もあり、吹き抜けになった天井から星空を眺めながら入浴を楽しむことができます。広々とした畳で体を伸ばしたり、ハンモックに揺られたり、のんびりと過ごすことにはうってつけ。夕暮れ時は瀬戸内海の夕日の美しさを、心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか。

【弓削の宿　基本情報】
住所：愛媛県越智郡上島町弓削下弓削384-1
電話：080-6442-3298
料金：1泊1名あたり 1万円〜
公式サイト：古民家 弓削の宿

8.グランピングが楽しめる宿泊施設

【生口島】グランドーム瀬戸内しまなみ［しまなみ海道］

グランドーム瀬戸内しまなみ「デラックスオーシャンドーム」は直径10mと広々

瀬戸内の島々を眺めながら、グランピングが楽しめる施設。生口島シーサイドに位置し、島の魅力を存分に楽しむことができます。オーシャンドーム、ファイヤードーム、デラックスオーシャンドームと、3種類の部屋タイプから選ぶことができます。もっとも広いドームテントには、ハンモックやプロジェクターも設置されています。BBQ施設もあるので、海の幸をたっぷり味わってください。

【グランドーム瀬戸内しまなみ　基本情報】
住所：広島県尾道市瀬戸田町宮原1491-5
電話：-
料金：5名利用時1名あたり1万800円〜
公式サイト：グランドーム瀬戸内しまなみ

【馬島】GLAMPROOKしまなみ［しまなみ海道］

グランピングテント「COCOON HOUSE」はオーシャンビュー

グランピングとホテル泊、2つの宿泊スタイルから選べるリゾート施設です。馬島でしか味わえない自然を間近に感じたい、という方は、ぜひグランピングタイプを。セミダブルベット4台プラスリビングスペースの広々テントで心地よい時間が過ごせます。アウトドアリビングも設置されているので、目の前にある海が間近に感じられます。

食事はレストランでで瀬戸内海の素材を使ったコース料理がいただけるほか、バーやスパも利用できるので、グランピングとホテルの良いところ取り。贅沢な過ごし方ができるでしょう。

【GLAMPROOKしまなみ　基本情報】
住所：愛媛県今治市馬島1006
電話：0898-22-1101
料金：1泊1名あたり 2万3000円〜
公式サイト：GLAMPROOKしまなみ

【高根島】グランヴィレッジ瀬戸内しまなみ［しまなみ海道・生口島となり］

グランヴィレッジ瀬戸内しまなみのコクーンテント「ドッグランコクーン」

生口島から橋を渡って行ける小さな島「高根島」にある、全5棟のプラベートグランピング施設。テントは2種類あり、ひとつは定員5名のドームテント、もうひとつは定員4名のコクーンテントです。いずれも個別トイレとお風呂付き。コクーンテントはペットも一緒に泊まれます。
目の前に海が広がる絶好のロケーションで、ラグジュアリーな滞在とBBQが楽しめます。

【グランヴィレッジ瀬戸内しまなみ　基本情報】
住所：広島県尾道市瀬戸田町高根1275-11
電話：-
料金：5名で利用時1名あたり1万800円〜
公式サイト：グランヴィレッジ瀬戸内しまなみ

まとめ

しまなみ海道は宿泊日数によって、いろいろな楽しみ方ができる場所です。時間が許す限り観光をして美味しいものを食べる、というのも素敵なプランですが、こだわりのあるホテルや旅館に宿泊してのんびり海を眺める、というのも贅沢な過ごし方ですね。

旅行の目的、一緒に行く相手によって、ぴったりのプランも宿泊場所も変わってきます。サイクリングをする方も、ドライブを楽しむ方も、自分たちのスタイルに合った宿泊施設を選んで、思い出に残る旅を楽しんでみてくださいね。